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試着室で、人生の話がはじまることがあります
試着室で、人生の話がはじまることがあります
試着室のカーテンを閉めて、
ブラジャーを合わせていく。
その途中で、話がブラジャーから
離れていく事があります。
恋愛や人生の相談になる事は、
当店の試着室では、しょっちゅうなのです。
話が、ブラジャーから離れて行く時
ご自分の身体を客観的に見る機会はあまり無いと思います。
みなさん、気持ちががほぐれるのでしょう。
これまでの人生を
話しはじめる方がいます。
感極まって泣き出してしまう方も
いらっしゃいます。
固く張りつめていた心の力が
そっとほどけるのしょうか。
それは、とてもすばらしい事だと
私は思っています。
そんなふうに、このお店を使ってみてほしいのです。
見習いだった頃の、ある日の事
50年近く前
私がまだ見習いだった頃の話です。
店長の留守を預かった日、
お一人のお客様がいらっしゃいました。
けれど、その方に合いそうな
サイズがお店にありません。
困った私は、
試着室に飛び込みました。
自分が着けていたブラジャーを
外して、お渡ししてしまったのです。
それしか、サイズの判断の方法がわからなかったのです。
今では考えられない事です。
もちろん、小さすぎて
合いませんでした。
けれど、その瞬間から私は
心の底から、その方の事を考えていました。
どうしたら、ぴったりの一枚を
探し出せるのか。
全神経を使って、
そればかりを考えていました。
後に、私が見立てたぴったりのサイズを
着けたその方のうれしそうな笑顔は
今でも忘れられません。
「接客とは、その人への
愛と集中力だと思います」
その時から、その方は
私の顧客第一号になりました。
人生の節目に、試着室へ
「子育てが一段落した」
「介護が終わった」
そんな節目に、数年ぶり
いや、数十年ぶりにお店へ戻って来て下さる方も
たくさんいらっしゃいます。
初めて来店される方でも
「リュー・ドゥ・リューを知ってから
何十年も経ってしまいました」
という方もいらっしゃいます。
その方にとっては
きっと今が、その時だったのです。
下着は、目的ではなく道具です。
あなたが、ご自分の人生を
ご自分で輝かせるための道具なのです。
あなたにとって、今は
どんな節目でしょう?
「最近、何を着けても
しっくりこない」
「何かを変えたい。
でも、何から始めればいいか
分からない」
「もうトシだから、と
あきらめかけている」
そう感じた時が、
「その時」かもしれません。
試着室で私がする事は
見習いだったあの日と
今も変わりません。
目の前の方をどうしたら
1番輝かせることが出来るのか
そのことだけを考えています。
ブラジャーを合わせに
いらして下さっても
話をしに
いらして下さっても、
どちらも、当店の試着室の
使い方なのです。
カーテンを閉めたら
そこから先は
あなたのための時間です。
美しさは、作るものではなく
取り戻すものです。
リュー・ドゥ・リューの試着室は、
そのための場所なのです。
いつでも、いらしてください。
吉祥寺店又は、
各地の販売会でお待ちしています。
龍
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